建築設計だから設計事務所は、物づくりだと思っている建築士がまだまだ多いと思います。

もちろん、建築物という物を扱っている「製造業」の一部(大部分)を担っていることは事実ですが、設計行為とは、その建築物が造られた先の観られ方、使われ方など関わる人の感情、行動、コミュニケーション、感動などを創り出す「サービス業」であると言えます。

これは、建物に望まれる機能を満たし、出来た建築その物を重視するという「物質主義」の時代から、出来上がっていくプロセスや出来上がった後、それを使って人が集まり新たなコミニティや豊かな生活などを生み出す「出来事主義」の時代に変わっていると思います。